インプット、インプット、インプット

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アウトプットするためには、インプットが大事。
今週末はとてもいいインプットが3つも。

 

①桂米朝と桂枝雀の「地獄八景亡者戯 」

 
落語が好きだ。昔、父が落語のカセットテープを買ってきた。その中に米朝さんの落語が入っていた。綺麗な関西弁というか船場言葉が印象的で、何度も繰り返し聞いた。

話の内容というより、話し言葉の美しさを聞いていた。社会人になってから前職の代表である小笹さんに古今亭志ん朝さんを勧めてもらった。小笹さんの話の上手さは今も昔も圧倒的。でもそれが天性によるだけではなく鍛錬によるもの、ということが分かって嬉しかった。

 

間の取り方やどことなく色気のある話し方、確かに小笹さんは少なからず志ん朝さんから学ばれているのだと思う。人を魅了する話し方を勉強するには古今亭志ん朝さんだ。

 

先日亡くなられた桂米朝さんの代表作である「地獄八景亡者戯 」は1時間を超える大作。場面転換や登場人物もとんでもなく多い。米朝さん自身が「高座でかけるのは命懸け」と枕で話していたのもあながち冗談ではなかったと思う。設定自体も奇抜だが、何よりも登場人物の描き方が上手で、落語だからこそ聞き手の想像力をかき立ててくれる。まるでそんな場所が本当にあるかのように演じる技術は、聞いていて惚れ惚れする。改めてすごい人だった。

 

1時間の「桂米朝の地獄八景亡者戯 」を聞いた後に、今度は「桂枝雀の地獄八景亡者戯 」を聞く。地獄八景亡者戯 は桂米朝演と桂枝雀演を両方聞くのがとにかくオススメ。桂米朝さんの話し方の美しさが際立つし、桂枝雀さんの笑いの哲学者としての類希な才能が際立つ。笑いやユーモアというものが、美しく繊細で狂気であることを再認識するインプットでした。

桂米朝 地獄八景亡者戯
https://www.youtube.com/watch?v=EqUP1JOJy6I
桂枝雀 地獄八景亡者戯
https://www.youtube.com/watch?v=HZRVw08WZV8

 

②THE BOYS&GIRLSのライブ

 
中学高校の同級生の中でもひときわセンスのいい友達がレコード会社でディレクターをやってる。あいつが関わるアーティストはみんな素敵なんだけど、このTHE BOYS&GIRLSというバンド、お洒落感は全然ない。札幌から出て来た男4人。田舎っぺ感丸出し。むきだしの恥ずかしさやダサさ。

 

難しいことを言わない。難しいことにかっこつけない。表現することが難しいニュアンスを、難しい言葉を使わず、形をできるだけ変えずに伝えることは、本当に難しい。

 

「何をかっこいいと思うか」という価値観はさまざまで、さまざまであること自体が尊いのだけれど、最近少し忘れられがちなかっこよさの形を伝えんとする若者の姿は、純粋に胸を打つのであります。

https://www.youtube.com/watch?v=ye_vzUiZsb0
https://www.youtube.com/watch?v=pwk18DwlyXk

 

③カープ黒田

 
家のテレビでは試合が見れず残念でしたが、Yahooの一球速報で最初から最後まで観戦しました。スポーツニュースで見た球場の赤さ、それに応えて勝つ黒田。言うことないです。仕事頑張ります。